0001朝一から閉店までφ ★ [ﾇｺ]
2023/06/10(土) 07:46:32.03ID:2sx6gvFT96月9日朝にかけての雨で不安な夜を過ごした方もいらっしゃるかもしれませんが、1週間前の記録的豪雨はいまも静岡県内に影響を与えています。土砂崩れが襲ったうなぎ料理店を訪ねると、奇跡としか言えない出来事が起きていました。
＜金原一隆記者＞
「6月2日の大雨で浸水被害があった「きせがわ病院」の横に来ています。この横の川があふれて150cmくらいの浸水があったので、今回は水を外に吸い出す仮設ポンプが据えられています」
2日の豪雨で最大150cm浸水した静岡県沼津市の「きせがわ病院」。8日から大雨や増水に備えて対策が取られました。国土交通省の職員が大雨に備え、ポンプ車などで夜通し待機しましたが、心配された大雨や増水はなく、幸い、仮設ポンプを作動させることはありませんでした。
＜きせがわ病院 塩田美佐代看護局長＞
「きのう（8日）の夕方から、前回のことを想定して1階の荷物の上げられるものは2階に避難させておきました」
浸水被害がひどかった1階のリハビリ施設は、職員とボランティアの懸命の復旧作業により、7日から患者の受け入れを再開。8日も利用者が続々と訪れました。
一方、敷地川の堤防が決壊し、47棟の浸水被害が報告されている磐田市は復旧に向けた対策会議を開きました。
＜磐田市 草地博昭市長＞
「今回決壊した敷地川は磐田市があって袋井市があって、また磐田市に戻るという河川ですから、磐田市独自でやるというよりも袋井市や県と連携しながら」
草地博昭市長は二度にわたり決壊した敷地川の堤防について、鉄板や土のうを使って改良工事を行う方針を説明しました。
一方、敷地川近くの住宅では、9日も住民が泥のかき出しなどの作業に追われました。
＜実家が浸水被害にあった男性＞
「今は水を逆に（床下に）入れて泥と一緒に吸い上げている。泥が下で固まってしまったので、水を一緒に入れて、泥ごと吸い上げているような状況」
本格的な雨のシーズンはこれから。住民たちは「三度目の決壊だけはやめてほしい」と願っています。
＜実家が浸水被害にあった男性＞
「もっともっとこれから雨が降るという精神的なこともありますので、その辺りも心配」
＜野田栞里記者＞
「浜松市西区舘山寺町です。こちら先週の土砂崩れによって大きく傾いた建物と、その土砂が、いまも残っています」
土砂崩れで全壊したこの建物はフライドポテト店。5年前の営業開始から県内外から年間1万人がポテトを食べに来たという人気店でした。
＜one FRIT 藤田直弘代表＞
「もう悲しいという気持ちはないですね。見るとちょっと切ない気持ちにはなりますけど、いまは一歩ずつ前に進んでいこうという気持ちです」
代表の藤田さんはこの建物を解体したのち、再びこの場所でフライドポテト店を始めたいと話します。
＜one FRIT 藤田直弘代表＞
「（この場所は）景色がすごくよくて、でも、車は通るだけ。一度足を止めたらきっと何かが変わるはずと移動販売から始めた。再建という意味ではここ以外考えていない」
厨房に土砂が押し寄せた浜名湖畔にあるうなぎ料理店では奇跡的な出来事が…。
＜舘山寺園 舘理恵さん＞
「工事関係者のみなさんが頑張って掘り起こしてくれて」
土砂の撤去作業中、秘伝の「うなぎのたれ」が瓦礫の中から無傷で見つかったのです。
＜舘山寺園 舘理恵さん＞
「余分なゴミや虫が入らないようにラップして」
＜野田栞里記者＞
「いまいい香りがふわーっと…」
＜舘山寺園 舘理恵さん＞
「一番土砂が入っていたのがうなぎを焼く部屋だったものですから。だめだろうなと思っていた。生き残ってくれました」
66年前の創業時から継ぎ足して守ってきたといううなぎのたれの発見は、店の再開に向けて大きな後押しになったといいます。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/536328?display=1