Tara Patel
2023年7月3日 0:08 JST

フランスで17歳の少年を警察官が射殺したことに端を発して広がった抗議や暴動は5日目の夜、当局の治安維持措置により、緊張がやや緩和した。
この射殺事件を契機に、同国では人種差別や不平等を巡る議論が再燃している。

  マクロン大統領は2日に閣議を開き、ボルヌ首相らと事態について協議した。

  フランス政府によると、同国全土で警官隊が出動。1日夜から2日未明にかけての逮捕者は719人前後と、その前夜の1300人余りから減少した。
放火のほか、警官や公共施設、店舗などへの襲撃を受け、当局は4万5000人の警官隊や治安維持部隊、武装車両を展開した。

  ダルマナン内相はツイッターに、前夜までに比べて「落ち着いた夜」と投稿したが、マルセイユなどの都市ではなおも衝突があり、危機が終わっていない兆候も見られる。

原題:French Riots Begin to Abate Even as Economic Costs Mount (2)(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-02/RX67R8DWX2PS01