13日午後1時50分ごろ、福島県猪苗代町の安達太良山の「湯の花採取場」近くで、東京都の70代男性が倒れているのを県警猪苗代署員らが見つけ、死亡を確認した。周辺には硫化水素ガスが滞留して立ち入り禁止の場所もあり、署は有害な火山ガスを吸い込んだ可能性もあるとみて、死因などを調べる。

 署などによると、男性の家族が12日、「夫が行方不明になっている」と県外の警察署に通報。連絡を受けた猪苗代署が13日、消防隊員と共に捜索していた。男性は9日、「採取場付近に行く」と家族に伝えていたという。

 現場は沼尻登山口から約2キロ入った温泉の源泉近く。消防によると、捜索隊が到着した際、硫化水素を検出したが、危険な濃度ではなかったという。

河北新報 2023年7月13日 21:50
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