九州北部で9人が命を落とした10日の大雨は、自治体が避難指示を出すタイミングの難しさを浮き彫りにした。未明から線状降水帯が出現し、災害のリスクが高まったものの、夜間に避難する危険性を考慮し、発表まで時間を空けた市町で犠牲者が出た。逃げ遅れを招いたとの批判がある半面、前日の昼などに前もって発表しても、危機感が伝わりにくく効果は薄かったのではないかとの声も上がる。危険をどう周知するか―。災害のたびに指摘される課題がまた浮上した。

 土石流で3人が亡くなった佐賀県唐津市浜玉町。...(以下有料版で,残り1143文字)

西日本新聞 2023/7/18 6:00
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