18日午前7時15分ごろ、新潟県湯沢町三国の苗場スキー場内で、新潟市東区に住む70代男性が散歩中にクマに左腕を引っかかれ、けがをした。南魚沼署によると、男性は病院に行かずに自分で傷の手当てをし、命に別条はないという。署や町は付近を巡回し、注意を呼び掛けている。

同署の調べでは、男性は知人と2人で苗場スキー場のリフト出発駅「山麓駅」付近を歩いていたところ、体長約1メートルのクマと遭遇。知人は襲われなかったという。現場は新潟、群馬両県の県境に近いエリア。

男性は現場から徒歩約10分の宿泊施設に滞在。宿に帰って従業員にクマに襲われたことを告げ、自分で傷の手当てをした。従業員から同署に人身被害の報告があった。

県内では昨年6月、胎内市内で50代男性が登山中にクマに襲われ、左ほほなどに重傷を負った。県内でのクマによる人身被害はそれ以来となる。同町内での人身被害は、平成30年7月に発生して以来5年ぶり。

産経新聞 2023/7/18 09:48
https://www.sankei.com/article/20230718-FE2UPRLV2ZJH3FTOQZFKMJ5I7Q/