【台北=龍元秀明】台湾の情報機関である国家安全局が、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟申請を巡る外交公電や機密文書の漏洩疑惑を調査していることが分かった。ロイター通信が21日、関係者の話として伝えた。インターネット上に流出した文書について、中国の関与も調べている。

台湾は2021年にTPP加盟を申請した。流出した文書には国家安全局がまとめたTPP加盟申請についての機密文書や、台湾が日本やベトナムに置く出先機関から送られた外交文書とされるものなどが含まれているという。

台湾の外交部(外務省)は日本経済新聞の取材に対し「公文書の疑いがあるものがネット上に流れており、関係当局が発信元について調べている」とコメントした。

日本経済新聞 2023年7月22日 10:51
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM220I60S3A720C2000000/