【シドニー時事】フランスのマクロン大統領は27日、訪問先の太平洋島しょ国バヌアツで演説した。「インド太平洋、特にオセアニアで新たな帝国主義が出現している」と述べ、地域で米中が繰り広げている覇権争いに懸念を示した。AFP通信が報じた。
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 マクロン氏は「幾つかの小さく脆弱(ぜいじゃく)な国に対し、主権を脅かす力の論理が存在している」と指摘。「われわれの戦略は、パートナーシップを通じてすべての国の独立と主権を守ることだ」と述べた。中国がソロモン諸島と安全保障や警察協力の協定を、米国がパプアニューギニアと防衛協力協定をそれぞれ結んだことなどが念頭にあるとみられる。

時事通信 2023年07月27日17時47分
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