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2023/07/28(金) 07:31:57.49ID:VVbg2jlV9中国の大量輸入に始まった餌代の高騰
――卵の価格の高騰は鳥インフルエンザの感染拡大による供給量の減少などが原因ですね。
◆それもありますが、一番の要因は鶏の餌代の高騰です。それは2020年に中国がトウモロコシの大量輸入に乗り出したことから始まりました。21年には中国の輸入量は約3000万トンに上り、一気に世界最大の輸入国になったのです。中国はそれまでトウモロコシをほぼ自給していました。その政策は変わらないとみられていたため、世界は衝撃を受けました。
――中国はなぜ突然、大量輸入を?
◆中国では当時、アフリカ豚熱が大流行して、飼育頭数の約3割を殺処分したとされ、豚の出荷量が激減したのです。中国人は豚肉を好み、主食のように食べます。政府は国民の不満を抑えなければならず、飼育頭数を回復させるため強力な支援策を打ちました。その結果、IT企業を含め、多くの事業者が一斉に大規模な豚の飼育を始め、大量の餌が必要になったというのが大きな背景です。
一方、中国の需要が急増する中、22年春にはトウモロコシの主要産地であるウクライナで戦争が始まりました。トウモロコシの需給は世界的に逼迫(ひっぱく)し、ピークの価格は以前の2〜3倍にはね上がってしまいました。
――日本の養鶏業者への影響は大きいですね。
◆養鶏業者が卵を生産するコストの約6割は餌代であり、トウモロコシは餌代の5〜6割を占めます。餌代の高騰は養鶏業者の経営を直撃し、昨年3月には鶏卵最大手のイセ食品(東京都)が会社更生手続きに入りました。それ以前の21年ごろからは、金融機関から運転資金を借りられなくなり、鶏の飼育羽数を減らしたり、廃業したりする業者も出ていました。
養鶏業者の「棚取り」合戦が限界に
――そこに鳥インフルエンザが追い打ちをかけたと。
◆餌の高騰と鳥インフルエンザの影響に加え、三つ目の要因として、…(以下有料版で,残り1927文字)
毎日新聞 2023/7/28 06:00(最終更新 7/28 06:00) 有料記事 2884文字
https://mainichi.jp/articles/20230727/k00/00m/040/126000c