7月28日、山形県米沢市で、部活動を終えた女子中学生が熱中症とみられる症状で搬送され、その後、死亡したことを受けて、市の教育委員会が30日に会見しました。
学校では女子生徒に体調の不良など変わった様子はみられなかったことなどを説明しました。

28日の午前11時すぎ、米沢市口田沢の国道脇の歩道で女子中学生が熱中症とみられる症状で倒れているのが見つかり、意識不明の状態で搬送され、およそ11時間後に死亡しました。これを受け、米沢市教育委員会は30日、記者会見を開きました。

教育委員会によりますと、28日、女子生徒は午前8時半ごろから部活動に参加し、活動中は顧問の教員の指示でおよそ20分おきに水分を補給していたということです。

その後、気温が上がってきたことから予定より1時間ほど早く終了し、女子生徒は午前10時半ごろ、自転車に乗って学校を出たということですが、体調の不良を訴えるなど変わった様子はみられなかったということです。

米沢市教育委員会の土屋宏教育長は「生徒の命を守ることができず、申し訳なく、おわび申し上げる。命を守る教育を徹底していく」と謝罪しました。

教育委員会は30日午前、臨時で市内の小中学校の校長を集めた会議を開き、夕方には女子生徒が通っていた学校で保護者会を開いていきさつなどを説明したということです。

NHK 2023年7月30日 19時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230730/k10014147411000.html