日本大学アメリカンフットボール部の寮で、覚醒剤の錠剤や乾燥大麻が見つかった事件で、違法薬物は小分けの袋に入れられ、ロッカーに保管されていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
 警視庁薬物銃器対策課は、このロッカーを使っていたとみられる部員(21)から詳しい事情を聴くとともに、入手経路の特定などを急ぐ。
 捜査関係者によると、覚醒剤の錠剤と乾燥大麻は7月上旬、大学関係者が部員を立ち会わせて調べた際、ロッカーの中から見つかった。
 それぞれ、「パケ」と呼ばれる小分けの袋に入っており、乾燥大麻はごく少量が残っていたという。
 警視庁は3日、大麻取締法違反容疑などで、寮を家宅捜索した。押収物を分析し、覚醒剤と大麻の所有者特定を急ぐ。
 指導者や退部者を含む部員全員を対象とした聞き取り調査をしている日大は同日、「警察への協力とともに独自の調査を行うなど事実確認を進め、対応している」とのコメントを出した。
 日大アメフット部に関しては、「寮内で大麻を吸っている部員がいる」との情報が以前から大学に寄せられていた。関東学生アメリカンフットボール連盟もこれを把握し、同部に報告を求めていた。

時事通信 2023年08月04日14時48分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2023080400123&g=soc