「次回の内閣改造での大臣内定をもらっていたのに、あんなしょうもないことでダメになっちゃった」


“エッフェル姉さん”こと松川るい参議院議員(52)が、大阪の自民党関係者にこう漏らしているという。

フランス研修中にSNSに投稿した写真が国民から批判された責任を取り、松川氏は8月22日、自民党女性局長を辞任した。

買い物の時間や自由時間が記載された旅程表が流出するなど「研修の体をなしていない」として、件(くだん)の写真が削除された後もなお炎上は続いたのだが、党内で噂が出ていた副大臣ではなく、「大臣内定」と吹聴しながら冒頭のように恨み節を漏らしていたとあって、大阪府連関係者から「ほとんど反省の色が見えない」という声が続々と聞こえてきている。

たとえば、大阪府連幹部は本誌にこう語った。

「彼女は衆議院への鞍替えを画策していました。東京の選挙区から出ようとしてたようですが、候補者面談で落とされたんだとか。そこで松川が次に狙ったのが大阪10区。自民党本部もその方向で調整していたそうですが、地元から大反発を受けた。10区は維新選出で現職の池下卓候補が盤石とはいえず、十分勝負になると松川はふんでいた。少なくとも比例復活は出来るだろう、と。ところがね、府連の中で彼女を応援しようという人間は本人が思うほどいなかったんですよ」

一連の騒動を受けて、大阪の自民党枚方市支部は8月7日、自民党大阪刷新本部本部長を務める茂木敏充幹事長(67)に対し、松川氏の参院選挙区支部長からの更迭を申し入れた。その理由について、別の大阪府連関係者がこう明かす。

「大阪自民の各事務所に『松川を辞めさせろ!』という抗議が相次ぎましたからね。それは今なお続いていて、とても片手で収まらない。そもそも、彼女は自分の選挙の応援をお願いしておきながら、府連の活動には消極的。政調会長の立場にありながら、大きな選挙の際の応援を『子供の行事があるから』といった理由で平気で断ったりするから余計に反感を買っているのでしょう。

今年6月の堺市長選挙は自民党にとって大切な選挙でしたが、松川議員が『(候補者が)無所属だから、そんなに力入れなくていいんじゃない?』と言った時は、唖然としました。高飛車で地方議員のことを下に見ていることが伝わってしまったんじゃないですかね」

彼女の更迭を求める声があがる理由は、これだけではない。府連関係者が続ける。

「彼女の後ろ盾になっていた茂木さんがよく思われていないんですよ。自民党大阪刷新本部が出来てから、公の場で茂木さんに反発するメンバーが出てくるようになった。今回の件も松川さんの責任を問うというより、茂木さんに対する抗議の意味合いが大きい。

府連のメンバーを集めて茂木さんは『もう少し君たちが頑張るところからはじめないといけない』と根性論を説いた。その結果、次期衆議院選挙の候補は素人がいたり、演歌歌手がいたりとヒドいものとなりました。本気で維新に勝ちに行こうという気概も具体的なアドバイスもない。騒動後、松川さんが公の場に出てこないのは、茂木さんが『出るな』とアドバイスしているからだといいます」

松川氏は所属する清和会(安倍派)から、平成研究会(茂木派)への派閥替えの話しも出ていたが、清和会所属議員は「松川さんは清和会の中でも人望がない。茂木さんが彼女をそこまで高く評価する理由がわかりません」と首をかしげる。

党内からも、地元大阪からも厳しい意見が相次ぐ松川氏。「あんなしょうもないこと」と言ってしまえる感覚のズレが原因な気がするのだが、本人が気づく日は来るだろうか。


8/27(日) 7:00配信   FRIDAY
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf8d23080f14c20a9fe3964434cb9948b7992353