日本維新の会の鈴木宗男参院議員の元私設秘書でジョン・ムウェテ・ムルアカ氏が死去したことが分かった。62歳だった。鈴木氏が自身のブログで明かした。関係者によると、海外に向かう飛行機の中で心停止になったという。


 鈴木氏によれば、ムルアカさんは8月30日に航空機の機内で死去したという。鈴木氏は「飛行機の中で心停止で死亡が確認されたと連絡が入った」とし「昨夜8時47分、飛行機が飛び立つ前『これから行ってきます。本当に有難うございました。いろいろお世話になり感謝しています』これが最後の会話となってしまった。何という世の無常かと、ただただ涙が流れた。日本に来てから約38年、私の秘書を務めて31年になるが、あらぬ疑いをかけられたりしたこともある。しかし日本人以上の「日本人精神、義理、人情、恩義」を忘れず、私を慕ってくれた。何ということかとただただ涙してやまない」とつづった。

 また、歌手の松山千春とも親交があり、鈴木氏は「ジョンが大変な時、物心両面で気を使い、支えてくれたのが松山千春さんである。千春さんからも『あのジョンがどうしたんだろう』と悲しみを共有してくれた。私の事務所の仲間も3日前まで一緒に仕事をしていたので、信じられないという思いである」とつづっている。

 ムルアカ氏は1961年6月21日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサに10人兄弟の長男として生まれた。ザイール国営放送局に入社後、85年に来日。アフリカ諸国の外交官同士の交流会に出席するうちに宗男被告と知り合い、91年ごろに私設秘書に。テレビにも国際政治学者として、出演。日本国籍を取得し、現在も自身の仕事の合間を縫って、宗男氏の手伝いをしていた。


9/1(金) 23:00配信   スポニチアネックス
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