国際政治学者の三浦瑠麗氏が5日、自身のX(旧ツイッター)でジャニーズ事務所の性加害問題に持論を展開した。

 三浦氏は「きのうのジャニーズ問題投稿について、想定被害者に説明責任を求めるのは不当だということはわかったが、マスコミには大いに問題があるとの意見が寄せられました。問題があるのは言うまでもありません。ただ、社会全体に問題があった以上、ここから先何をするかということでしかないのではと思います」と私見。

 ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害をめぐっては、隠蔽していたジャニーズ事務所だけでなく、見て見ぬフリ≠してきた大手メディアにも批判が寄せられている。

 三浦氏は「女性が殺される寸前まで抵抗しないと強姦であると認定されなかった時代も、TVで同性愛者差別が公然と行われた時代もありました。女性アナウンサーだってプロデューサーなどにえらい目にあわされてきた時代もつい最近まであったわけで、程度の差こそあれ、何もジャニー氏だけの問題ではないわけです」と例示。

 その上で「性加害問題を故ジャニー氏だけの問題にして自分だけ難を逃れようとしても、われわれの住む世界には様々な人間による様々な加害の傷跡がくっきりと残っています。人間には完全な善人などいません。これからの番組作りは、そのことに対する悩みと自己懐疑の痕が窺われるものであってほしいと思います」とメディアに要望した。

 ジャニーズ事務所は今月7日にこの問題について初めて記者会見を行う。


9/5(火) 11:36配信   東スポWEB
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