2023/09/16 05:00
 陸上自衛隊の装備品で耐用年数(14年)を過ぎた高機動車が、海外に流出したことが読売新聞の調べでわかった。
車体を破壊する前提で国内業者に売り払われながら、簡易に解体した状態で輸出され、現地で組み立てて再使用されていた。タイで記者が現物を確認した。
高機動車の海外流出については防衛装備庁も情報を把握しており、調査に乗り出す方針。

 高機動車を入札で売り払う際、自衛隊に偽装したり、駐屯地に侵入したりするなど悪用されるのを防ぐため、
陸上幕僚監部は通達で、復元できないよう破壊、切断させることを求めている。

 現行の入札規定に従うと、高機動車は細かく分解後、鉄くずにしてリサイクルに回される。車としてはもちろん、
外観から自衛隊車両と分かるボディーなどの転売も禁じる。契約に違反した場合、陸自は落札した解体業者らに賠償を請求できる。

 ただ、複数の業者は取材に、

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230916-OYT1T50008/