イメージを刷新するには“最も不適格な男”なのかもしれない――。

ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題。これまで同社の東山紀之新社長は性加害の存在について9月7日の会見では


「噂としてはもちろん聞いておりました」

「私自身は被害を受けたことはなく、受けている現場に立ち会ったこともなく、先輩たちからも後輩たちからも相談もなかった。自ら行動をするということはできずにきました。その反省をこめて今後は代表をしていきたいと考えています」

と回答していた。

しかしこの東山の主張を真っ向から否定する証言が出てきた。

10月7日に放送された『報道特集』(TBS系)では元ジャニーズJr.の男性を取材し、東山が性加害に対して知っていたかということについて

「噂レベルなんてことは絶対ない」

と断言。さらに“合宿所”と呼ばれる場所にいた際には、

「お前やられてこいよ」

など積極的に加担していたと証言したのだ。TBSの取材に対しジャニーズ事務所は

「かなり昔の事なので覚えていない」

という曖昧な回答をしたという。

「合宿所には近藤真彦、田原俊彦の部屋だけでなく少年隊の部屋という専用の部屋が存在したとされています。少年隊の部屋の斜め向かいにはジュニアの子たちがジャニー氏と寝るいわば“犯行現場”がある。

知らなかったという説明に無理があることは、世間の多くが思っているところでしょう。しかし、東山や現在所属しているタレントは誰もが性加害について“ウワサでは聞いていた”という共通の証言しかしていません」(女性誌記者)

イギリスの国営放送BBCがジャニー氏のことを「プレデター(捕食者)」と称して特集を組んだように、海外ではジャニー氏の行為が野放しにされていたことさえも信じがたいとされる。週刊文春との民事訴訟では性加害が認定されたにもかかわらず、警察も全く動かず刑事事件にも発展する兆しはなかった。

当然、テレビ局や大手マスコミは性加害を報道せず、ジャニーズとの蜜月関係を続けた。

「ジャニー氏から最も信頼されていた“長男”の東山さんが、ジュニアたちに“お前やられてこいよ”と送り込んでいたとすれば、“共犯者”と見られても仕方ないでしょう。“覚えていない”という回答も曖昧で、本当になかったら“事実無根”として真っ向から否定すればいいでしょう。

なぜそれができないのか。それは今後も被害者が同じような証言をする可能性があるからでしょう。汚職政治家や犯罪者がよく使う手法です。“覚えていない”なら“ウソ”をついたことにならないからです。海外から見れば東山さんを2つの会社の新社長にするなど、耳を疑う暴挙としか思えないでしょうね……」(ワイドショー関係者)

これほどまで世界中で炎上しても、ジャニーズの危機管理能力は甘いとしか言いようがない。再発防止チームはジュリー氏の辞任だけでなく、東山の就任も止める提言をするべきだったのではないだろうか――。


10/11(水) 11:00配信  FRIDAY
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfdc1c0464534622c821f6f1f9ef31da0a4ee40e