「深くおわび申し上げる」

 自民党の山田太郎文部科学兼復興政務官(56)=参院比例代表=が26日、国会内で記者団の取材に応じ、「週刊文春」で報じられた20代女性との不倫、買春疑惑について陳謝。「政務官として国会審議の障害となることは避けたい」として、政務官の辞任を申し出た理由について説明する一方、議員辞職の考えは「今のところはない」と話した。


 政府はこの日の持ち回り閣議で、山田氏の辞表を受理し、後任に同党の本田顕子参院議員(52)を充てる人事も決定した。

 女性との買春疑惑について否定した山田氏だったが、ネット上では《議員辞職が当たり前》《パパ活の原資が税金だと思うと腹立つ》といった投稿が続出。金銭授受の有無に関係なく、山田氏が子どもの教育分野などを所管する文科省の政務官だったことに対し、怒りの声が出ている。

不祥事の能力しかない維新がエラソーに言うなの声
“寛容”な姿勢を見せている日本維新の会の馬場伸幸代表(C)日刊ゲンダイ

 SNS上で批判的な意見が目立つ中、“寛容”な姿勢を見せているのが日本維新の会の馬場伸幸代表(58)だ。

 山田氏の不倫、買春疑惑について、馬場氏は25日の会見で、「昔と違って政治家は聖人君子を求められる時代になった。世間からそしりを受けるようなことは、特に政府側に入れば十分慎むべきだ」としつつも、「どういう行為が行われたかわからないが、そういった行為と職務上の能力とはまた土俵が違う」「非行行為があった上で、それを上回る能力があれば私は(職務を)継続してもいいと思う」と持論を展開したのだ。

 馬場氏の発言について、SNS上では《過去にも「政界失楽園」と言われた騒動があったな》《自民党議員は昔から愛人と並ぶ写真が撮られていた。裸で寝そべる大物議員の姿を記憶している》などと一定の理解を示す意見がみられた一方で、批判の声も。

《公設秘書の兼職問題、めちゃくちゃな政治資金、パワハラにセクハラなど、不祥事の能力しかない維新がエラソーに言うな》

《なるほど、不倫ぐらいで辞めさせていたら、自分の党の議員はいなくなっちゃうもんね。これが本音でしょう》

 国民はよく見ている。


10/26(木) 17:15配信  日刊ゲンダイDIGITAL
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