米軍横田基地所属のCV22オスプレイの墜落を巡る日本政府の対米従属ぶりがあらわになっている。防衛省は、機体が大破した事故にもかかわらず当初は「不時着水」と矮小(わいしょう)化。米軍が「墜落」と説明すると足並みをそろえ修正した。さらに、米側へ一時的な飛行「停止」を求めたのは事故発生の翌日。その政府要請を無視するように沖縄では日常と変わりなくオスプレイが飛行を続けた。県庁内では「まるで植民地扱いだ」(県幹部)と、政府と米軍への強い不信感が生まれている。(政経部・大野亨恭、山城響、中部報道部・砂川孫優、東京報道部・新垣卓也、嘉良謙太朗)=1面参照

 「米側から本日『墜落(クラッシュ)』と説明があった」。木原稔防衛相は30日、国会でこう述べ表現を修正した。

 防衛省の不時着水の説明には与党からも疑問が噴出した。左エンジンから出火したとの目撃証言などを踏まえ、自民党本部の会合では「表現は報道内容とかけ離れている」と事実関係の確認を求める声も出た。

 ある自衛隊関係者は「大規模事故では刻一刻と状況は変わる。表現の修正は当然」としつつ、「現場の状況などを総合的に勘案すれば『墜落』の表現が正しいだろう」と話す。

 「国内事故ですら米側の表現に合わせる。本当に日本は独立国なのか...

沖縄タイムス
2023年12月1日 6:50
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1266052