緑の名門は復活なるか。サッカーのJ1昇格プレーオフ決勝(2日午後2時5分開始、東京・国立競技場)は、Jリーグ開幕時から参戦する10クラブ「オリジナル10」同士の対戦となる。Jリーグ初代年間王者の東京ヴェルディは、2008年を最後に遠ざかる16季ぶりのJ1復帰をかけ、清水エスパルス戦に臨む。
(略) 19年から3季連続で2桁順位と苦しんだが、22年途中から就任した城福監督の下、今季は序盤から上位を争ってきた。シーズン3位で3~6位のチームによるプレーオフに進んだ。
 この4チームの中で総得点は最少の57点で、チーム最多得点はFW染野唯月選手の6点と、ゴールを量産するストライカーはいないが、リーグ最少31失点の堅守が光った。ボールをすぐに奪い返す守備面のアグレッシブさがあり、城福監督は「『ヴェルディと言えばどういうチーム?』と言われた時に、『相手陣でサッカーをする(チーム)』と言われたいと思い、年間を通じてやってきた」と言う。
(略)。クラブの育成組織からの生え抜きで、この試合でゴールを決めた主将のMF森田晃樹選手(23)は決勝の清水戦へ「今はチームに自信があるし、それを決勝で100%見せつけられれば」と国立での躍動を誓う。【尾形有菜】

毎日新聞 2023/12/2 10:00
https://mainichi.jp/articles/20231201/k00/00m/050/478000c