2024年1月6日 12時20分 (1月6日 16時45分更新)

 能登半島地震で被災した石川県輪島市の避難所で、名古屋工業大が開発し、断熱性などに優れた段ボール製の簡易住宅「インスタントハウス」が設営されている。
発生間もなく自ら避難所に持ち込んだ北川啓介教授(49)=建築設計=が、東日本大震災をきっかけに開発を進めてきた。
 子ども連れの家族ら約800人が避難している輪島中学校。5日、窓ガラスが割れて冷たい風が入る体育館に
高さ2・5メートルの茶色い鉛筆のような「家」が6棟並んでいた。女性の着替えや子どものおむつ交換の場として使われていた。
 子どもたちにも人気で、暖かいハウス内で遊んだり、段ボールに絵を描いたり。
京都市から実家に帰省していた会社員女性(27)は「すごくありがたい。ハウス内も広くて落ち着ける」と歓迎する。
 北川教授は2日、ハウス10棟分の段ボールを車に積み込み、名工大を出発。輪島市職員らと調整し「屋内でも寒い」という輪島中に設営することにした。
https://www.chunichi.co.jp/article/833358
続き