2024年1月12日 17時39分

4年に1度行われる台湾総統選挙は、13日が投票日です。中国との関係などが争点で、3人の候補者は選挙戦最終日の12日、有権者の多い地域を回って支持を訴えました。

13日に投票が行われる台湾総統選挙には、与党・民進党の頼清徳氏、最大野党・国民党の侯友宜氏、野党第2党・民衆党の柯文哲氏の3人が立候補しています。

選挙戦最終日の12日、候補者はそれぞれ有権者の多い新北と台中、それに台北を選挙カーで回り、沿道に集まった人たちに手を振って支持を訴えました。

選挙戦では、中国との関係が大きな争点の1つとなっていて、頼氏が中国の圧力に対抗する姿勢を示しているのに対し、侯氏と柯氏は中国との対話や交流の拡大に積極的な考えを示しています。

3人の候補者は有権者の関心が高い経済政策などもアピールしていて、みずからの支持層を固めたうえで無党派層や若者に支持を広げられるかが当選のカギになるとみられています。

選挙戦は与党・民進党への批判票が割れることが予想されるなか、頼氏が野党の2人をリードしているとみられます。

これに対して国民党の侯氏は政権交代のために投票先を集中させるよう呼びかけ、民衆党の柯氏は2大政党を批判して新たな政治の必要性を訴えています。

今夜は頼氏と侯氏が有権者の最も多い新北で、柯氏が台北の総統府前で、それぞれ大規模な集会を開いて、最後の訴えを行うことにしています。

台湾総統選挙の投票は、日本時間の13日午前9時から始まり、午後5時に締め切られて即日開票されます。





投票前に 「台商」台湾企業の関係者など相次ぎ帰省 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240112/k10014318721000.html