小澤征悦 最愛の父が旅立った心情明かす「小澤征爾の音楽を愛し共鳴して下さった皆様に感謝」

俳優の小澤征悦(49)が11日、父で世界的指揮者の征爾さん(享年88)が死去したことを受けて「小澤征爾の音楽を愛し、共鳴して下さった、たくさんの皆様に感謝します」などとするコメントを発表した。

訃報が9日に発表されてから2日。最愛の父が旅立った心情を初めて明かした。「世界のオザワ」の生涯を「音楽を愛し、音楽に愛された人生でした」と表現。「『人は、個が大事だ。その人の個性が、人を動かす』と、親父は常日頃から言っていました」と述懐し、父の行動から多くのことを教わったとつづった。

かねて「親父を尊敬している」と公言してきた。メディア出演した際、幼い頃から同じ目線で話を聞いてくれたことなど「一人の人間として向き合ってくれた」ことへの感謝を口にした。家族が寝静まった夜明け前に暗譜する父の努力も知っていた。2014年、2人そろって初めて壇上に並んだ時には「親父には努力する才能があった。昔から見ていて尊敬していた」と誇った。父が86回目の誕生日を迎えた21年9月1日に、NHKの桑子真帆アナウンサー(36)と結婚したことも話題になった。

征爾さんも息子の活躍を喜んでいた。出演作を見た際には、演技を褒め時に涙を流すこともあり「自分にはない才能を征悦は持っている」と音楽とは別の世界に飛び込んだ息子を応援していた。
311字に惜別の思いを凝縮した征悦。父の音楽を愛した人々に「父のことを想って下さった時は、父の愛した音を聴いて下さい。それに勝る喜びはない」と呼びかけた。
結びの言葉は「感謝」の2文字。大きな影響を受けた偉大な父との絆を大切にこれからも俳優業に励んでいく。
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