無人販売所でチャーシューをかばんに…58歳の男逮捕 自分で「チャーシュー丼」作るため盗んだか

神奈川県にある無人販売所で、現金とチャーシューを盗んだとして58歳の男が逮捕されました。無人販売所のオーナーによると、防犯カメラには、男とみられる姿が連日、確認されていたといいます。男は調べに対し、“自分でチャーシュー丼を料理するために盗んだ”と話しているということです。

   ◇

24日午前2時ごろ、神奈川・座間市にある無人販売所の防犯カメラが、入店した1人の男をとらえました。男はすぐに手袋を取り出し、壁にある料金箱をのぞきこみます。手袋をはめると、今度はペンチを手にし、料金箱をこじあけました。手には数枚のお札が確認できます。男はそれをかばんに入れました。

次は冷蔵庫の前へ。チャーシューを中から取り出し、かばんの中に入れました。男は立て続けにチャーシューを入れていきます。

この防犯カメラの映像の捜査などから31日、男が逮捕されました。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、阿部秀幸容疑者(58)です。現金2000円とチャーシュー4個、計4000円分を盗んだ疑いがもたれています。

阿部容疑者は容疑を認めているといい、警察の調べに対しては「自分で作ったつけ汁と、このチャーシューでチャーシュー丼を作ると最高においしいので盗んだ」と、自分でチャーシュー丼を料理するために盗んだと話しているということです。

ラーメン店が手作りしたチャーシューを販売するこの店は、今年から無人で販売を始めました。さらにオーナーによると、映像が撮影された24日の前日にも、阿部容疑者とみられる男が映っていたといいます。

そのとき、ちょうど防犯カメラを見ていたオーナーが声をかけると――

成匠 野村勇次代表取締役
「防犯カメラから声を出せるんで『おい!』って(声かけた)。この日はなにもせずに(男は)帰ったんです」

その“前日の映像”には、料金箱を念入りに確認する男の様子が映っていました。その後も店内を注意深く見渡していました。

2日間の映像を比べると、同じ柄の入った黒いTシャツに、半ズボンも同じもののようにみえます。

また、25日の防犯カメラにも阿部容疑者とみられる男の姿が確認されているといいます。

容疑者の逮捕を受け店側は――

成匠 野村勇次代表取締役
「安心したというか、こういう持ち逃げみたいな犯罪は少しでもなくなればいい」

警察は、生活が困窮したことによる窃盗とみて詳しく捜査しています。
https://news.ntv.co.jp/category/society/b64a9fcfc0a54daeb8bccf49de61bc0b