触らないようにしましょう

【妄想性障害】
現時点で発症の原因はまだ特定できていませんが、妄想が単一もしくは複数持続することで、日常生活に影響が及んでいる状態が妄想性障害です。
なお、妄想とは現実的でない、他者には理解されにくい信念のようなもので、これが長い期間続いているのが主な特徴です。
また同じようなこころの病気として統合失調症も妄想の症状が出ることがありますが、この場合は妄想が症状の中心になることはありません。

そのほかの特徴として、妄想性障害は中高年世代以降の方に発症するケースが多く、また幻聴や思考の障害といった統合失調症のような症状はみられません。
ただ高齢者のケースでは、抑うつ症状や幻覚なども見受けられ、イライラ、不機嫌な症状になることも多いです。
なお、妄想の内容については主に5つの型に分類できるとされています。

被愛型 ある実在する人物が自分のことを好きであると妄想している
誇大型 自分は卓越した能力をもつ人間だと妄想している
嫉妬型 恋人や配偶者が不貞行為をしたという妄想している
被害型 誰かの陰謀や嫌がらせによって、自分は被害を受けたと妄想している
身体型 自分が悪臭を放っているなど、とても醜い状態であると妄想している