「ネコの楽園」として知られる大洲市長浜沖の青島で異変です。

去年冬に「猫風邪」が流行して、数が激減。

岡山理科大学獣医学部の研究チームとボランティア団体が6日に島を訪れ、
対策に乗り出しました。

青島猫を支援する会・瀧野起一会長:
「1年ほど前ですが、青島のネコが非常に、急にひどい風邪の症状ということで、
どんどん死んでいくということが急にありまして、正確な数は分からないですけど、
30匹程度は死んだと思います」

去年、青島のネコを襲った異常事態に、ボランティア団体が今治市の岡山理科大学
獣医学部に相談。

調査の結果、ネコカリシウイルスによる「猫風邪」と診断され、今年は冬の流行
シーズンを前にワクチン接種などの対策を行うことになりました。

6日、獣医学部の獣医6人やボランティアら約30人が青島に入りました。

捕獲したネコ71匹は島のコミュニティセンターで健康観察や血液採取などを
したあと、効果を見極めるため半分の36匹に限定してワクチンが接種されました。

また、継続的な調査ができるように個体識別用のマイクロチップを埋め込み、
より詳細な健康状態を把握する基礎データを作成します。

岡山理科大獣医学部獣医保健看護学科・小野文子准教授:
「今回、血液を取っているので動物由来感染症、その他の感染症についても
モニタリングできるので、限られた区域で生活している(ネコ)が相互に感染し
ているのかどうかっていうのも、ちゃんと把握をしておいて、それが人への
リスクがあるかどうかっていうのも見ていきます」

岡山理科大獣医学部は「今後も追跡調査を続けネコの健康管理に役立てたい」と
しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d46546808a404f141bbf8907cf14da371c98cd65