前橋市の上川淵地区の自治会で、一部を自治会費で賄う排水管の清掃代金が支払えないため、住民が対応に苦慮している。
自治会関係者によると、役員を務める夫妻が、住民から集めるなどした500万円超の自治会事業費を私的に使い込んだことが原因で、
夫妻は使い込みを認め、自治会に返還を始めたという。

 約150世帯ある自治会の関係者によると、会費は1世帯あたり1か月500円。
このほか、清掃活動に参加できない人からの徴収金、市の交付金などを合わせると自治会の年間収入は計約160万円に上る。

 使い込みが判明したのは8月の自治会の会合。
3年に1度、業者に依頼している排水管の清掃が実施されていないことを住民が確認したところ、
口座を管理していた夫妻を通して支払われるはずの代金の一部が未払いだった。
年度末の決算報告会も2019年度以降開かれておらず、夫妻は宝くじの購入などに事業費を使ったと認め、返還する約束をしたという。
自治会は「排水管が詰まってしまうおそれがある」とし、所管する市生活課や前橋東署に相談している。

 役員の妻は読売新聞の取材に「金銭トラブルのうわさについて市役所とやりとりしている」と話し、
自分たちの使い込みについては「知らない」と語った。

ソース 読売新聞オンライン 11/09 22:22
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211108-OYT1T50194/