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気象庁は10日(水)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。それによると、
赤道付近の南米太平洋沖の海水温度が平年よりも低くなるラニーニャ現象が
発生したとみられます。

この冬の日本への天候に影響を与える可能性があります。

今年春以来のラニーニャ現象発生
10月のエルニーニョ、ラニーニャ現象の監視海域の海面水温は基準値に
比べて0.7℃低くなりました。

この傾向は先月にも表れていましたが、今月になってラニーニャ現象の
基準を満たし、ラニーニャ現象が発生したとみられます。

ラニーニャ現象は1949年以降ではこれまでに16回発生しています。

最近では、去年夏から今年春にかけてや2017年秋から翌年春にかけて
発生した例があります。

今冬は東・西日本で気温低くなる可能性

過去、ラニーニャ現象の発生した年における冬の天候の特徴として、
東日本や西日本、奄美・沖縄地方で平年よりも気温が低くなる傾向があります。

南米沖の気温が低くなることで太平洋の高気圧や低気圧の位置が変わり、
日本付近に寒気が流れ込みやすくなるためです。

最新の3か月予報によると、12月、1月の東・西日本と奄美・沖縄地方の
気温は平年より低くなる可能性が比較的大きく、寒さが増すおそれがあります。

西高東低の冬型気圧配置となりやすく、日本海側の降雪量が増すことも
想定されるため、最新の情報にご注意ください。
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