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捕まえた巨大ウナギを抱える漁師の中島栄さん(左)=松江市本庄町

 全長1メートル、重さ約2.6キロの巨大なウナギが12日、松江市本庄町の中海で捕れた。体が最も大きくなるこの時季のニホンウナギと比べると3〜5倍の重さ。「ニホンウナギであれば最大級の大きさ」と、関係者の話題を集めている。

 巨大ウナギは、地元の漁師中島栄さん(91)が仕掛けた小型定置網に、アカエイやクロソイとともにかかっていた。「70年の漁師生活で初めて」と驚く。

 地元の鮮魚店「三代商店」の三代祐司さん(76)によると、この時季のニホンウナギは、産卵のために川を下って海へ向かう。落ちウナギと呼ばれ、体が一番大きくなる。それでも400〜700グラムが通常のサイズだという。

 気になる味について三代さんは、「脂がのって味はいいはず」と話すが、巨大ウナギは調査研究のため、島根大生物資源科学部の研究室に提供する。

 ウナギに詳しい和歌山県立自然博物館の揖(かじ)善継学芸員(41)は、中海・宍道湖で外来種のヨーロッパウナギが確認された記録があるため断定はできないとした上で、「ニホンウナギなら最大級」と話した。

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