◆人生の価値観全体トップは「家族」
米国の調査機関「ピューリサーチセンター」が先進国17カ国で「人生で価値のあるもの」に関するアンケート結果を発表した。アンケートは米国で今年2月に2596人、それ以外の日本やドイツ、フランスなど16カ国では今年3月から5月にかけて、計1万6254人を対象とした。

アンケートは電話やインターネットで、家族、仕事、健康、自由など19項目から人生で価値を置くものを選択する形式で実施された。全体で最も多かったのは「家族」で38%。次いで「仕事」の25%、「物質的な幸せ」の19%となった。

家族を選んだ割合が最も高かったのは、日本を含む14カ国で最多となった。他の国は、スペインが「健康」、台湾が「社会」がトップだった。

そして、韓国で1位になったのは「物質的幸せ」で19%。2位は「健康」の17%。全体で最も多かった「家族」は3番目で16%となった。4位は「一般的な満足感」の12%、5位は「社会」と「自由」が5%で並んだ。

日本は1位「家族」、2位「物質的幸せ」、3位タイ「仕事」と「健康」、5位「趣味」の順番だった。5位以内に「趣味」が入っているのは、他に英国とギリシアだけ。全体で4位に入った「友人」は、日本のトップ5から外れている。

◆韓国と日本は1つだけ選択
また、韓国と日本の2カ国が突出している特徴もあった。19の選択肢から複数ではなく、1つしか選ばなかった割合だ。

全体の平均が34%に対し、韓国は62%で日本は59%。50%を超えた国は、日本と韓国しかない。他の国と比べて人生の価値は様々な要素が絡み合うと考える傾向が低いことや、回答方法を正確に理解していなかったことが、その理由にあるとみられている。

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