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松下玲子市長

 武蔵野市議会定例会は二十四日、本会議で代表質問を行った。市が議会提出を予定する要件なしで外国人の投票を可能とする住民投票条例案についての質問が相次いだ。

 住民投票結果の法的拘束力を巡り、市自治基本条例の逐条解説で「投票結果については、市長及び議会は『尊重する』」とある記述の直後に「投票結果には実質的な拘束力が生まれるものと考えられる」との表現があることが議論になった。

 松下玲子市長は、逐条解説について「住民投票条例が成立後に見直しをする」と述べた。その上で「結果が拘束される選挙と、住民の意思や意見を聞く住民投票とは違う。投票結果をどう受け止めるかは選挙で選ばれた責任ある市長や議員の判断に委ねられる。住民投票制度が二元代表制を補完するためという仕組みであることには何ら変わりがない」と理解を求めた。

 「外国人参政権につながるのでは」との質問には、松下市長は「条例に基づく住民投票は住民の意見を表明するための制度で、法改正の必要がある参政権と一緒に論じるのは論理の飛躍である」と、これまでの説明を繰り返した。(花井勝規)

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