日本政府が韓国産の青唐辛子から有害成分が検出されたことを受け、通関拒否・全数検査を施行していたことが分かった。

厚生労働省や韓国食品当局によると、厚労省は2021年11月25日(確定日)、通関検疫の過程で韓国産(ナンキュー社)の生産青唐辛子からヘキサコナゾール(Hexaconazole)が基準値以上検出され、廃棄・回収を指示していたことが分かった。

ヘキサコナゾールは殺菌剤成分であり、日本は青唐辛子に対して一律基準(0.01mg/kg)が適用している。一方で韓国の青唐辛子のヘキサコナゾール基準は0.7mg/kgとなっており、日本より条件が緩い。今回、韓国産青唐辛子から検出されたヘキサコナゾール値は0.02mg/kgだった。

韓国産の唐辛子(生鮮・粉末)に関しては韓国産のものが今年だけで10件以上も通関拒否にあっている。同じ殺菌成分であるヘキサコナゾールやプロピコナゾール(Propiconazole)などの基準値オーバーが理由だ。昨年の1件から急増している。

韓国農水産食品流通公社は29日、この問題を取り上げ、「最近続く、生鮮唐辛子類の違反のため韓国産農産物全体に対する不信感が拡大する可能性があり、安全性管理の徹底が必要だ」と指摘した。
続けて、唐辛子輸出に際してID登録企業は検査命令を免除されているが、違反した企業はIDが取り消されるため注意が必要であると強調した。

他にも「目が健康になる、肌がきれいになるなど、通常は誇大広告と判断される宣伝文句についても薬事法に抵触しない範囲での表記が可能」として注意を促している。

今年10月基準の対日本食品輸出における国別違反件数は中国が9件で最も多く、タイ(7件)と台湾(6件)に次ぎ韓国(4件)が4番目に多い。

http://korea-economics.jp/posts/21113003/