和歌山県には、白バイならぬ黒バイと呼ばれるバイク部隊が存在するといいます。どういった部隊なのでしょうか。

「白バイ」ならぬ「黒バイ」が存在する!?その正体とは
 街中で、警察官が白いバイクに乗って走行しているのをよく目にします。

 通称「白バイ」とも呼ばれており、専門の白バイ隊員が乗務していることが一般的です。

 白バイには赤色灯やサイレン、スピーカーなどの装備が取り付けられており、交通取り締まり業務に従事しています。

 そんななか、和歌山県では「黒バイ」と呼ばれるバイクが存在しているといいます。どういったバイクなのでしょうか。

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和歌山県警暴走族対策本部のバイク部隊の黒バイ(画像:和歌山県警)

 黒バイは通称「黒豹隊」とも呼ばれており、SNSでは「黒豹隊見かけた!」「黒豹隊めちゃくちゃかっこいい」といった声が多数見られています。

 黒豹隊は具体的にどういった活動をしているのでしょうか。和歌山県警の交通指導課の担当者は以下のように話します。

 「黒豹隊は、和歌山県警察の暴走族対策本部のバイク部隊で、主に夜間に暴走族を取り締まるための活動をしています。

 黒豹隊のおかげか、街の方からは『暴走族が少なくなった』『黒豹隊が走ってるときは危ない』といった声が見られています」

 車種は、ホンダ「VFR800」や「CB1300P」などが用いられており、これは一般的な白バイと同様のモデルといえますが、車体色が黒色で統一されているなど、一部仕様が異なるようです。

 これについて前出の担当者は、「黒バイの仕様や基本装備は白バイと同じですが、若干異なる装備も取り付けられています。ただ、詳細についてはお答えできかねます」との回答でした。

 黒豹隊の特徴についても、ネット上では「制服は黒で統一されている」などさまざまな意見が見られていますが、これについても「あくまで身を隠して夜間に取り締まりを行っているため、正体が特定されると困る」との理由で、詳細についての回答は得られませんでした。

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 和歌山県では、毎年11月2日から3日にかけて、大阪と和歌山をつなぐ国道にて暴走族が集まるとされる「イレブンスリー」と呼ばれる日があり、過去には多くの暴走車両ややじ馬が集まるほどの日となっていました。

 2016年頃から毎年国道の一部封鎖を実施したことで、現在ではほとんど終息しつつあるようですが、こうした場面に黒豹隊の出動が見られるといい、SNSでは「イレブンスリーに黒豹隊見かけた」「黒豹隊出撃!」などの声があげられています。

 2021年は、封鎖はなかったものの一部車線規制が実施され、今年も黒豹隊を見かけたという声がいくつか見られました。

 なかなか目にできる機会が少ない黒豹隊ですが、今日も和歌山県の夜間の安全を守ってくれています。

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