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立憲民主党府連会長に就任し、抱負を述べる福山哲郎氏=京都市南区の京都テルサで2021年12月11日午前10時42分、添島香苗撮影

 立憲民主党京都府連は11日、京都市内で常任幹事会を開き、新たな府連会長に前党幹事長の福山哲郎氏(59)=参院京都選挙区=を充てることを決めた。府連会長の泉健太氏(47)=衆院京都3区=は党代表就任に伴い、辞任を申し入れていた。泉氏は、福山氏の秘書を務めていた経験があることから“師弟”での会長交代となる。

 福山氏は、幹事会終了後の記者会見で「年明けから知事選や参院選など重要な選挙が続くうえ、新型コロナウイルス対策もある。しっかり仕事をしていく」と抱負を語った。

 泉氏は11月30日、枝野幸男前代表の辞任に伴う党代表選で新代表に選出された。府連によると、党の規約で党代表と都道府県連の会長は兼任できないため、府連内部での検討を経て、この日の常任幹事会で福山氏の新会長就任を承認。泉氏は府連の常任顧問に就く。

 来夏の参院選で改選期を迎える福山氏は、京都選挙区(改選数2)に立候補する見通し。泉体制になるまで党幹事長を務めていたことから「なかなか京都に来られていなかった。地域を歩く姿勢でやりたい」と立候補への意欲を示した。国民民主党との候補者調整には「泉代表の下で各党との調整が行われると思うが、まだそういう段階になっていない」との見解を示した。

 また、2022年4月の知事選への対応は「検討中だ」と明言を避けた。ただ、18年の前回選で立憲が推薦した西脇隆俊知事について「広範囲にわたり京都の課題を理解いただいているし、新型コロナ対応も一定の成果があった」と評価した。

 参院選京都選挙区を巡っては、自民党が府連所属の議員らによる投票により、新人で京都市議の吉井章氏(54)を擁立する方針を決定。共産党は新人で元長岡京市議の武山彩子(さいこ)氏(50)を擁立する。【添島香苗】

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