アメリカ軍と自衛隊が共同で使用する岩国基地で17日、一風変わった交流行事が開かれた。普段、基地の中の食堂で調理を担当する日米の隊員が、料理の腕前を競った。岩国基地はもともとアメリカ海兵隊と海上自衛隊が共同で使用していたが、2018年にアメリカ海軍の空母艦載機部隊も移転し、現在は3つの部隊が常駐する基地となっている。日米の相互理解を深めようとアメリカ海兵隊と海軍、そして海上自衛隊の3チームによる、「国際ミリタリー料理競技大会」が初めて開かれた。出場したのは基地内の食堂で調理を担当する隊員で、肉やエビ、野菜などの指定された食材を使って、

前菜・メイン料理・デザートを制限時間内に調理した。アメリカ海軍のチームがミキサーで作ったのは、カリフラワーのスープ。このほか、メイン料理には牛肉をフランス料理風に煮込んだ「ビーフ・ブルギニヨン」、デザートにはチョコレートのかかったサツマイモのケーキを用意し、高得点を狙った。審査項目では「味」のほかにも「独創性」や「栄養バランス」も問われ、隊員らはオリジナルの献立に腕をふるっていた。自衛隊とアメリカ軍の上官らによる審査の結果、アメリカ海兵隊のチームが優勝した。

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