奈良県王寺町は27日、路上で殴り合った男性課長(51)を主幹に降格した上で、減給3か月(10分の1)、男性係長(36)も主任に降格し、減給6か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。また、口論のきっかけを作った男性主事(31)を減給3か月(10分の1)とした。

 町によると、15日に町内の飲食店で、課長と係長が口論となり、店の外に出て、互いに殴るなどしたという。課長は傷害容疑で現行犯逮捕され、その後釈放されている。

 町の調査で、係長が盛んに挑発していた事実が判明し、より重い処分を課した。主事が係長の仕事ぶりを侮る発言をしたことが、けんかの発端だったという。

 平井康之町長は「信頼を大きく損ね、大変遺憾。再発防止と信頼の回復に全力で取り組む」とコメントした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211228-OYT1T50177/