テレビ朝日の玉川徹氏が２９日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。日本でも徐々に広がる新型コロナワクチンのオミクロン株に言及。「嵐が始まったら打つ手がなくなる」とワクチン接種の前倒しを力説した。

　番組では、大阪府内の高齢者施設でオミクロン株による全国初のクラスターが起きたことや京都府でオミクロン株による中等症の患者が出たことなどを伝えた。

　オミクロン株は、デルタ株などと比べて、重症化しないと伝えられているが、玉川氏は「海外の例をみても重症化しないから大丈夫という例はないし、楽観が入る余地は全然、ないと思うんです」と楽観視すべきではないと指摘。「これからどういうことが起きるか。未来は予言できませんけど、最も考えられるシナリオとしては、今が嵐の前の静けさなんだろうな」とした上で、「嵐が始まってしまったら、打つ手がなくなるんですね、海外見てても。海外も感染症の抑制策としては逆向きでしょ、って話だけど、社会を守るためにしょうがないから、ある程度感染が広がっても、社会を動かす方向に舵を切らざるを得ませんという状況までいっているわけですよね。そうならないためにワクチンを急ぐべきなんです」と危機感を募らせた。

　オミクロン株が急速に感染拡大する海外の例を引き合いに、「緊急事態宣言を出さないためには、何が必要か。今一番打てる手は、合理的な手はワクチンを急ぐという事ですよ」と訴えかけた。

https://www.daily.co.jp/gossip/2021/12/29/0014951398.shtml