内閣府は21日、「外交に関する世論調査」の結果を公表した。米国に「親しみを感じる」は88・5%に上り、過去最高となった。日米が良好な関係を維持し、安全保障などで結びつきを強めていることが背景にあるとみられる。中国に「親しみを感じる」は20・6%で対照的な結果となった。

 米国に「親しみを感じる」と答えた人は、2020年の前回調査から4・5ポイント増え、1975年度の調査開始以来、最も高かった。新型コロナウイルスの影響で昨年から面接方式を郵送に変えたため、内閣府は単純比較はできないとしている。

 中国に「親しみを感じない」は79%(前回調査比1・7ポイント増)だった。一方、日中の関係発展が「重要」とした人は、78・7%(同0・5ポイント増)に上った。韓国に「親しみを感じる」は前回より2・1ポイント増えたが、冷え込む両国関係を反映して37%にとどまった。日韓関係の発展が「重要だと思わない」人も37・4%に達した。

 調査は21年9〜11月、18歳以上の3000人を対象に実施し、1701人が回答した(回答率56・7%)。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220121-OYT1T50273/