0001きつねうどん ★
2022/01/26(水) 12:28:50.12ID:CAP_USER今が旬の高級魚「ヒラメ」。大分県は養殖の生産量日本一を誇るヒラメの産地です。このヒラメの養殖に今、新しい技術が使われています。
(井口アナ)「養殖場の中に入ってきました。ここまではふぐの養殖が行われていて少し薄暗い感じなんですがあちら、ヒラメの養殖場は雰囲気が違います」
大分県佐伯市蒲江の東和水産。ヒラメの養殖に使われているのは緑色のLEDライトです。
(井口アナ)「相当元気に泳いでいますね」
(東和水産・増野慎一専務)「緑のLEDの光をあてることによって泳ぎまわっている明らかに違うなっていうのが見てわかる」
これまでは水槽の底にへばりつき、じっとしていることが多かったヒラメが、緑の光をあてると水槽内をぐるぐると活発に動きまわるようになっています。この緑の光の効果について大分県の水産研究部では2017年から分析を続けています。
(県水産研究部養殖研究チーム・内海訓弘研究員)「緑色のLEDを照射して飼育するとヒラメがよく泳ぎ回ってエサをよく食べるので成長が早い」
およそ1年間の飼育試験では、LEDを照射することで通常の1.6倍の大きさになることが判明。出荷サイズに達するまでの期間がおよそ3か月早くなり、生産コストの削減が見込まれることが分かりました。
(県水産研究養殖研究チーム・内海訓弘研究員)「緑の光の意味がある?ヒラメが海底で生息する環境が緑色の波長になっているのではないか、成長がよいということが分かったのでこれからはどれだけLEDを付けて生産していくかということになる」
LEDを照射したヒラメはいったいどんな味がするのでしょうか。刺身でいただきます。
(井口アナ)「おいしいです。白身の魚なんですがしっかり脂がのっています」
(県水産研究養殖研究チーム・内海訓弘研究員)「成長がはやいので水っぽいのではないかとい話もあったが試食試験を行っていて通常のヒラメと変わらないということが分かっている」
エサの食いつきがよく成長を促進する効果が確認できた緑のLED。実用化に向けてハードルとなるのが数百万と試算される導入費用です。この負担軽減に向けて大分県と大分県佐伯市は2021年度から補助制度をスタート。その狙いは―。
(県水産振興課・大屋寛課長)「経費の削減にもなりますし、端境期があるがそこに出荷もできるということでヒラメ養殖の経営の安定につなげていきたいそして日本一の生産量をさらにふやしていく」
2021年、LEDを導入した東和水産では今後さらに増設する計画です。
(東和水産・増野慎一専務)「また2池ほど増やす予定で今工事を進めている。早く出荷すれば次の種を早く入れられるようになるか
ら年間を通しての魚の回転率が違ってくると思う」
日本一を誇る大分県産養殖ヒラメのさらなる躍進に向けて。緑の光に大きな期待がかかっています。
https://obsnews.tv/?id=00064626