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大村入管に収容中の男性やセンター長との面会後、記者会見する山田勝彦氏(中央)ら=2022年1月28日午後3時42分、長崎県大村市の長崎空港、榎本瑞希撮影

 出入国在留管理庁の大村入国管理センター(長崎県大村市)でネパール国籍の男性(39)がケガの適切な治療を受けられず、寝たきりになったと訴えている問題をめぐり、立憲民主党の国会議員3氏が28日、センターを訪れ、一刻も早く手術を受けさせるよう口頭で申し入れた。

 申し入れをしたのは鎌田さゆり氏(衆院宮城2区)、山田勝彦氏(衆院比例九州ブロック)、石川大我氏(参院比例)。

 男性は2019年4月、センター内でサッカーをして左足を負傷。約4カ月後に外部医療機関の受診が認められ、「大腿(だいたい)骨頭壊死(えし)症」と診断された。代理人弁護士によると、歩行困難のほか排尿障害や不眠を併発しているという。長崎地裁に国家賠償を求めて提訴し、係争中だ。

 同日、面会後に男性の支援者らと共同で記者会見した3氏によると、センター側はこの日も訴訟での主張と同様、手術の必要性を認めなかったという。

 山田氏は、名古屋入管でスリランカ国籍の女性が亡くなった問題を受けて入管庁が策定した改善策について「浸透しているのか疑わしい」と指摘。鎌田氏は今後、この問題について、衆院法務委員会で取り上げる意向を示した。(榎本瑞希)

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