0001きつねうどん ★
2022/02/12(土) 11:58:07.11ID:CAP_USER米国やカナダ出身13人、ロシアリーグで特別強化
アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が出場4大会目の北京冬季五輪で初めて準々決勝進出を決めた。
世界ランキング下位による女子1次リーグB組で世界ランク6位の日本はスウェーデン、デンマーク、チェコの欧州勢を下して3勝1敗で1位通過と快進撃。ところが1次リーグで延長、ペナルティーショット（PS）戦の末、唯一黒星を喫したのが世界ランク20位と格下の中国だった。
開催国の中国は2010年バンクーバー冬季五輪以来12年ぶりの出場。もともと日本優位は揺るがない相手とみられていたが、大会前から情報はベールに包まれ、北京入り後に判明した今回のメンバー構成はカナダや米国出身の「帰化選手」が23人のうち半数を超える13人。米国出身のイダルスキー監督の下、中国最北端のハルビンなど中国本土のメンバーを含めた全員がロシアリーグの同じチームで特別強化を図ってきた異色のチームだった。
しかし中国は地元で8強入りを逃し、大きな成果を上げるには至らなかった。
平昌冬季五輪も「特別帰化制度」、大会後に韓国離れる
国際オリンピック委員会（IOC）の五輪憲章によると、一つの国を代表して大会に出場し、その後国籍変更した場合、3年以上経過すれば五輪に原則出場できる。ただ最近は複雑な国際情勢でさまざまな背景もある。
国際アイスホッケー連盟（IIHF）の規定でも他国で五輪代表になった選手はすぐに帰化できないが、アイスホッケーの本場カナダや米国は選手層がそもそも厚い。代表歴がなく、その中でも中国系のルーツを持つ選手を戦略的に探しだし、中長期戦略で強化してきた背景があるようだ。
2012年ロンドン五輪に出た柔道女子のマイリンダ・ケルメンディは、2008年に独立宣言した母国コソボがIOCに未加盟だったため隣国アルバニア代表で参加。イラン出身の柔道男子サイード・モラエイは母国とイスラエルの対立に巻き込まれて海外に渡り、モンゴル国籍を取った。
2018年平昌冬季五輪でも地元の韓国代表のうち外国出身選手が約20人。「補強組」が歓迎された一方で大会直後に韓国を離れるケースも続き、理念が揺らぐ五輪の実態を浮き彫りになっている。
「眠れる獅子」サッカー代表もブラジルから帰化選手
中国で海外選手を補強する強化といえば「眠れる獅子」と長年呼ばれるサッカー代表も同じだ。
習近平指導部は14億の人口世界一を背景に「サッカー強国」を目指すが、バレーボールなど他のボールゲームで成果を上げても不思議なことにワールドカップ（W杯）から長らく遠ざかり、日本や韓国、中東勢の後塵を拝してきた。
2018年以降、サッカー代表チームも本格的な強化に乗り出し、W杯出場に向けて論争を呼んだブラジル出身など外国選手の「帰化政策」を推し進めてきた。しかし2022年W杯カタール大会はアウェーでベトナムに1―3で敗れてW杯出場の可能性が消滅。国威発揚を狙った「サッカー強国」計画はまたも実らなかった。
さらに新型コロナウイルスなどの影響で、これまで世界からトップ選手の「爆買い」を続けてきた一部のサッカークラブの経営が大幅に悪化している。広州FCの窮状もその一つ。親会社の巨大企業、恒大グループの危機的な経営破綻を受け、所属選手たちの給与未払いが続出。思わぬトラブルに見舞われている。
https://spaia.jp/column/ice_hockey/16319
