今なお続く、ロシアのウクライナへの侵攻。

北九州市では27日、デモが行われました。JR小倉駅前には、SNSなどの呼びかけでおよそ100人が集まり、反戦の声をあげました。

参加した男性は「ウクライナの人たちの悲痛な思いを思うと、いてもたってもいられず、街頭に立つことにしました」と訴えます。

別の20代の参加者は「ただ悲しいなって、すごく思います。戦争なんかしたくないし、無用に傷つけあいたくないという気持ちは、一緒なんじゃないかなと思う」と話していました。

さらに60代の女性は「早く終結してほしいし、平和が一番と思って参加しました」と力強く語りました。

集会には想定を大きく上回る人数が集まり、主催した市民団体は「これが少しでも、戦争を止める力になれば」としています。

先の見えないロシアとウクライナの情勢を懸念している業界があります。

山口油屋福太郎の田中洋之社長は「製造に関しては大きくダメージが出てくるというのは、可能性としてはありますよね」と懸念を示します。

福岡の特産品・辛子明太子。明太子の原材料であるスケトウダラの卵は、主にアメリカやロシアから輸入されています。

メーカーによって輸入先の割合は様々で、現時点では在庫もあるため製造や販売に影響はないということですが、今後、ロシアからの輸入がどうなるのか、決済が止まるのではないかという不安も出始めています。

ふくやの川原社長は「ちょうど今、漁があって、この後仕入れがあるんです。(仕入れの)3・4月の状況によっては、大きく影響が出る可能性はある」と話していました。

https://kbc.co.jp/news/article.php?id=8345747&;ymd=2022-02-28