【蔚珍、三陟聯合ニュース】韓国東部の慶尚北道蔚珍郡で4日午前11時すぎに発生した山火事は強風にあおられて延焼範囲が拡大し、同郡の北に位置する江原道三陟市まで燃え広がっている。火災の影響が及ぶ範囲は同日午後8時の時点で約3300ヘクタールに上り、韓国の山火事ではここ10年で最も大きい。

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蔚珍郡で発生した山火事は延焼範囲が拡大し、同郡と接する江原道・三陟市まで燃え広がっている=4日、三陟(聯合ニュース)

蔚珍郡では住民約4000人が緊急避難したほか、ハンウル原子力発電所の近くまで火の手が迫った。三陟市でも住民約1000人対し避難指示が出され、周辺の国道は全面通行禁止となった。

また液化天然ガス(LNG)のプラントにも火が近づいており緊張が高まっている。消防当局は隊員225人をLNGプラントに配置。大容量泡放射システムなどの装備もプラント近くに移動させるなど消火に総力を挙げている。

山火事により電力供給に支障が生じるなど、広い範囲に影響が広がっている。

山林庁は今回の火災の警戒レベルを午後7時より最も高い「3段階」に指定。山火事による災害の国家危機警報も最も高い「深刻」とし、使用可能なリソースを総動員して拡大を防ぐ方針だ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領も人命被害を出さないことを最優先に消火にあたり、原発などの安全確保に万全を期すよう指示した。

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