0001きつねうどん ★
2022/03/08(火) 07:22:40.24ID:CAP_USER書籍『日本全国「へぇ、そうだったのか!」雑学』(KADOKAWA)には、他県民からすると驚いてしまう、その地域特有のあるあるネタがいっぱいです。
その中から、思わず誰かに話したくなる厳選ネタをご紹介!
吉田うどんは、硬くてコシの強い太麺が特徴
富士山のお膝元・富士吉田市の名物「吉田うどん」。
一口一口しっかりと嚙まなければいけないほど、頑固なうどんが売り物だそうです。
なぜ、このような麺になったのでしょうか……?
正解は……
出典 : Upload By 『日本全国「へぇ、そうだったのか!」雑学』
貴重なうどんをゆっくり楽しむために、簡単には飲み込めないように作られたのだとか。
お手軽フードなイメージのうどんですが、かつて富士吉田市周辺では、大変なご馳走だったそう。
そんな特別な食べ物だった理由は、富士山と関係があるようです。
富士吉田の吉田うどんは普段の日には食べないごちそうだった
ラーメン、蕎麦、うどんにパスタ……。
種類を問わず、日本人は麵類が大好きです。
なかでも最近、人気急上昇中なのが、二〇一三年に世界文化遺産に認定された富士山のお膝元・富士吉田市の名物「吉田うどん」です。
吉田うどんの特徴は、とにかく硬くてコシの強い太麵です。
讃岐うどんのようにツルツルと食べることはできず、一口一口しっかりと嚙まなければ喉の奥まで入っていかない頑固なうどんが売り物です。
その麵に合わせる汁は、煮干しまたはシイタケでだしを取り、醬油と味噌でやや濃いめに味付けされたもの。
そして、その上に茹でキャベツや甘辛く煮た馬肉をのせ、好みに応じて赤唐辛子ベースの「すりだね」を加えます。
これが、吉田うどんの標準スタイルです。
いまでこそ、うどんは時間のないときにかき込むファストフード的存在になっていますが、吉田うどんは正月や結婚式、祭りなど、おめでたいときにだけ食べられる特別な食べ物≠ナした。
うどんが特別な位置づけになったのは、富士吉田周辺の気候と関係があります。
富士吉田は標高八〇〇メートル前後の高地にあり、しかも土壌は富士山から噴出した溶岩や火山灰に覆われているため、やせ細っていました。
この環境では米はできず、小麦や粟、ひえなども僅かしか収穫できません。
そのため、富士吉田周辺の住民の主食は雑炊となり、うどんやにぎりめしなど固形の炭水化物を口にすることは滅多にありませんでした。
しかし、お祝い事があったときは特別です。
大切な小麦粉を練ってうどんを作り、隣近所に振る舞いました。
普段は食べられない貴重なうどんを作ったからには、ゆっくり楽しみながら食べたいものです。
そこで、吉田うどんは簡単には飲み込めないほど硬くて腰が強く作られるようになったというわけです。
出典 : Upload By 『日本全国「へぇ、そうだったのか!」雑学』
出典:『日本全国「へぇ、そうだったのか!」雑学』(こんなに知っている委員会著/KADOKAWA)
https://conobie.jp/article/21554