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鳥取県内では、思わぬケースでのクラスターが相次いでいます。鳥取県の平井知事は10日に開かれた対策会議で「盲点」と述べました。

鳥取県 平井伸治 知事

「職場のほうで、アルコール検査、お酒の検査の器具がありますが、これが実はクラスターを複数起こしております。盲点であります」

飲酒運転防止のために使用するアルコール検知器が原因とみられるクラスターが、鳥取県内で複数発生していると言います。

一体、どういうことなのか。

アルコール検知器を毎日使う米子市内のバス会社を訪ねました。

日ノ丸自動車 米子支店 藤堂誉征さん

「出勤してきたら、検知器にストローを使用して、ゼロになるのを確認して、使用したストローは捨てて使用しています」

この会社ではスタッフおよそ20人で、アルコール検知器2台を共用しています。

県は、使用するたび検知器を消毒するよう呼びかけていますが、ここに盲点があると言います。

日ノ丸自動車 米子支店 藤堂誉征さん

「お酒を飲んだアルコールを検知する機械なので、消毒用のアルコールだと反応が大きすぎて、機械が壊れることが発生してしまいます。実際過去に機械がすぐに壊れてしまったこともあります」

アルコール検知器は、アルコール消毒すると、壊れることがあるとのこと。

この会社では手・指の消毒を行った上で使うようにしていますが、実際に試してみると…

小崎純佳キャスター

「手指をアルコール消毒して、機器を使おうとすると…アラームが鳴ってしまいました。

アルコールが検知されました」

こうした状況に、現場は困惑しています。

日ノ丸自動車 米子支店 藤堂誉征さん

「2台を準備して、交互に使うようにしてるんですけど、実際本当にどうしていいのか分からないです」

鳥取県では、換気が不十分な環境で使用したクラスターも確認されているとして、換気徹底や他の人との距離の確保などを呼びかけています。

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