人生には「どんどん動けるとき」と「どうにも動けないとき」がある
 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 人生には「どんどん動けるとき」と「なぜか動けないとき」がある気がします。後者はいわゆるスランプですね。大きな失敗やショックが原因で意気消沈して何をする気にもなれない時期もあります。逆に、離職や離婚をきっかけにして気持ちが吹っ切れてやたらに元気になることも。不思議なバイオリズムです。

 東京の実家で暮らしながら歯科衛生士として働いている矢島恭子さん(仮名、44歳)は、仕事面では何度か転職もしてキャリアアップ。現在は臨床ではなく歯科に関するコンサルタントのような立場にいます。意欲と機会に恵まれ、動き続けた結果です。

 一方のプライベートでは「動きがいい」とは言えません。35歳から付き合っていて同棲もしていた年下の恋人に40歳のときに振られた過去があります。貴重な5年間、もっと早くに別れていればよかったのに……。でも、結婚を強く切り出して、好きな人に逃げられてしまうのが怖かったのでしょう。どうにも動けないときってありますよね。

「4歳下の彼にとって私は結婚相手ではなかったようです。別れたときは燃え尽きてしまったように感じました」

書道、華道、落語など古典芸能が好きな矢島さん。今年の書初めは「創造の創」でした。「右の練習のほうが思い切り書けました。全然修行が足りません」。今年は書だけでなく結婚生活も創りましょう!(本人提供)
初対面の人に「共感できない」「好きになれない」と感じるのはむしろ普通です
 彼と別れた後、婚活パーティーに参加したこともあるという矢島さん。でも、マッチングした男性から3回目のデートで「親に会ってほしい」と言われ、気持ちが追いつかなかったそうです。

「まだ好きにもなっていない人と結婚するのは無理です……」

 そんなときに見つけたのが本連載。僕の文章に共感して集まる人たちとの出会いならば安心だな、と思って参加してくれたそうです。

「結婚に求めるものもやっぱり『共感』です。仕事で疲れたときや何かを達成したとき、お互いに寄り添えるような相手がいいなと思います」

 そう言ってもらえるのは嬉しいし、オネットを再び動き始めるきっかけにしてほしいです。でも、共感というのは長い時間と苦楽をともにして生まれる一面もあります。婚活で知り合った初対面の男性をかつて同棲もしていた元恋人と比べてしまったら、「共感できない」「好きになれない」と感じるのは当然です。