https://www.jprime.jp/articles/-/23642

■国民にとって急ぐべき行事ではない

「4月20日から23日にかけて、秋篠宮ご夫妻は三重県、奈良県、京都府の3府県を訪問されます。ご夫妻の地方訪問はコロナ禍以降初めてですが、予断を許さない状況であることから、徹底的な感染症対策が講じられます」(皇室担当記者)

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、納得がいかない様子でこう話す。

「いま“特別な形”で伊勢参りを強行する理由がわかりかねます。今回の目的は、秋篠宮さまが皇嗣となられたことの奉告であり、国民にとっては急ぐ問題ではありません。
愛子さまへの皇位継承の期待が高まる中、秋篠宮家が皇嗣家であることを強く公にしたいというお気持ちなのではないかと誤解されるかもしれません」

 コロナ禍以降、皇室の方々はオンラインを活用して公務をこなされてきた。大学生の愛子さまは、コロナに苦しむ国民を案じてリモート授業を続けておられる。

「この2年間に起こった豪雨災害などにおいて、両陛下が被災地へ足を運ばれることはかないませんでした。
そんな中、天皇家に先立って、秋篠宮家が地方訪問を再開されることには違和感があります。ましてや、国民生活と直結しない今回のお出ましを、私たちはどのような思いで見届ければよいのでしょうか……」

 そう語る皇室ジャーナリストは、表面化している皇室内の序列の乱れを指摘する。

「昨年10月、“類例を見ない”結婚をした小室眞子さんの結婚会見で、天皇陛下への感謝やお詫びの言葉がなかったことに驚きました。
さらには、眞子さんの結婚後に出された秋篠宮ご一家のコメントでも、両陛下に向けたお気持ちは綴られていませんでした。“天皇家の活動を支える皇族家”という認識が薄れてしまっているようにお見受けします」

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