「好きなことを仕事に」と決めた私。悩んだりチャレンジしたりの繰り返しです
 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 外側からも内側からも静かな美しさを発している人っていますよね。ギラギラの太陽光ではなく、周囲をほのかに照らしてくれる月光のような雰囲気。大人になると、そんな人に心惹かれたりします。

 着物を販売する会社のスタッフとして働いている緒方由衣さん(仮名、43歳)はまさに月光美人。大学卒業後、最初に勤めた会社を辞めてからは「好きなことを仕事に」がテーマになったそうです。仕事内容と収入の両立は大変なようですが、信念を貫いていることが内面を磨いているのだと思います。

「悩んだりチャレンジしたりの繰り返しです。長くワイン関連の仕事をしてきましたが、コロナ禍で失職してしまいました。今は二十歳のころから興味があった着物を扱う会社に転職したのは、年配の方も働いている職場だから。自分も長く働けそうかを見定めているところです」

 緒方さんは本連載を含めた僕の文章も「好き」なのだそうです。ワインや着物とはかけはなれた内容ですけど、嬉しいです…。オネットに応募した理由も、僕の文章でつながっている人ならば親近感を持てると思ったから。いろんな人が参加する婚活アプリには抵抗を感じてしまうとのこと。

こちらは「仕事着」である着物姿の緒方さん。「仕事用にはカジュアルな着物を着ています。この日はデニムの着物です」(本人提供)
置かれた状況に苦労しながらも対処してきた自分をちゃんと認めてあげたい
 30代の頃はぜひ子どもが欲しいと思ったという緒方さん。結婚相談所に登録して婚活を頑張っていた時期もあったそうです。

「いろんな男性とお会いすることができましたが、『いいな』と思った方からは断られてしまったりして疲れて挫折したんです。でも、放っておいても状況は変わらないので、気を取り直してもう一度オネットでちゃんと活動します」

 ここでマチコ先生が質問を投げかけました。そのときの婚活経験を経て、自分が変わったと思うことは?です。オネットも婚活の一つなので、多くの同性と比較されて選んでもらわねばなりません。その際、以前と同じ心構えではうまくいきにくいでしょう。

 緒方さんは住む場所や相手の年齢にはこだわらないこと、子どもが絶対に欲しいという気持ちがなくなったことを挙げつつ、自己分析を披露してくれました。

「前回の婚活を通して、私は自己肯定感が低いことに気づきました。その原因は母との関係性にあるようです。母は相手の気持ちに寄り添うことが苦手なタイプでした。その母に合わせて育ってきたために、私自身も相手から共感してもらうことをあきらめるようになってしまったのです」