「淘汰」は必要?

 日本の大企業は、なかなか潰れないようになってしまっています。


 日本銀行が株を買ってくれるおかげで、ダラダラと生きながらえてしまっています。

 でも、市場では競争が起こって「淘汰」されないといけないんですよね。

 そのワケについて、述べていきましょう。

「自前」という文化のデメリット

「これから携帯電話市場が伸びる」という予測のもと、アップルや
グーグルは先手を打ってきました。


 特許技術を持っている企業を買収することで、自分たちの影響力を高めていきました。

 小さなものは、大きなものに食われるわけです。

 これ、市場原理では当たり前のことなんですが、日本では、なぜか起こり
にくいんですよね。

 それは、「自前でやる」という文化があるからです。

さっさと「買われてしまおう」

「隣がやっているから、自分たちもやろう」
「ライバルがやっているから、自分でもやってみよう」

 そういうパクリ精神は、素晴らしいものだと思います。

 でも、時間とお金をかけて、ライバルと競争するのは、じつはムダ
なんじゃないかと思うんですよね。

 昭和であれば、産業の成長スピードも今よりゆっくりだったので、それで
よかったと思うんですが、もはや世界の超大企業が一人勝ちしていく状況です。

 そういう時代であれば、ゼロから自分で作るより、さっさと技術や特許を
買ってしまったほうが早いんですよね。

 ということで、日本の技術を持っている会社は、楽天やソフトバンクのように、
まだ世界に出ていける余地がある会社にどんどん買われていき、「淘汰」
されることで、日本国内の新陳代謝がよくなると思うんですが、みなさんは
そういうものにアレルギーがあるんですかね?
https://diamond.jp/articles/-/302066