どんな日本戦車よりも重い、西側最大級の自走砲です。

155mm砲弾や装薬も一緒に提供
 オランダ国防省は2022年4月27日、軍事支援の一環としてPzH2000NL自走榴弾砲をウクライナに供与したことを明らかにしました。

 ウクライナに引き渡した数は明らかにされていないものの、すでに4月19日に実施済みだとのこと。また砲弾や装薬などもドイツと協力してウクライナに提供しているといいます。

 発表によると、ウクライナ兵に対するこの自走砲の教育訓練は、隣国ドイツで行われているそうで、準備や訓練にはしばらく時間がかかるとしています。

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オランダ陸軍のPzH2000NL自走榴弾砲(画像:オランダ国防省)。
 PzH2000NL自走榴弾砲は、全長11.7m(砲身含む)、車体長7.91m、全幅3.6m、全高3.46mある履帯(いわゆるキャタピラ)駆動の砲塔型自走砲です。重量は55.5tあり、オランダ国防省によると、同国陸軍が保有する各種装備のなかで最も重い兵器だとのこと。

 乗員数は5名、出力986馬力のV型8気筒ターボ・ディーゼルにより最高速度62km/hを出すことができます。主武装は52口径155mmりゅう弾砲で最大射程は40km、「エクスカリバー」誘導砲弾を用いた場合、その距離は最大50kmにもなるそうです。

 なお、今回のウクライナへの供与に関連し、オランダのルッテ首相は4月19日に自身の公式ツイッターで「ウクライナに装甲車両を含む重装備を提供する予定」とコメントしていました。
【了】

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アフガニスタンに派遣された際のオランダ陸軍のPzH2000NL自走榴弾砲(画像:オランダ国防省)。

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