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公園に植えられた樹木から水が吹き出す不思議な現象が話題になっています。
富山空港横の県の公園で見つかった珍しい木。
地中にあるものの老朽化が原因でした。

富山市の富山県空港スポーツ緑地。
富山空港の隣にある公園内で、不思議な木が見つかりました。

*リポート「こちらにある木をご覧ください。なんと幹の途中から水が出ています」

この木は、樹齢が推定で45年以上の「メタセコイア」という樹木で、なぜか幹の部分から水が吹き出しています。
水の量をはかってみると…。

*リポート「およそ30秒で500ミリリットルのペットボトルがいっぱいになりました」

大量に水が吹きだすこの木は、今月3日に公園を訪れた人たちが発見して、管理事務所の長谷川所長に伝えました。

*県空港スポーツ緑地管理事務所 長谷川暁信所長「まさかこんな木から(水が)出るなんて思ってなかった。中には上のほうで誰かおしっこをしているんじゃないか、木が地下水をくみ上げて水を出しているんではないかとか考えていた」

管理事務所で調べたところ、吹きだしている水は木の真下を通っている水道管の水だと分かりました。

*県空港スポーツ緑地管理事務所 長谷川暁信所長「樹木の根っこが給水管を圧迫して、管にヒビが入り木にも空洞があいていて、そこを伝わり水が出てきた」

穴を掘ってみると、水道管は木の真下およそ60センチを通っていました。
塩化ビニール製のこの水道管に向かって伸びた木の根が管を圧迫してひび割れを起こし、漏れた水が木の幹の中を通って吹きだしたと見られています。

*県空港スポーツ緑地管理事務所 長谷川暁信所長「(こんな現象は)はじめて。土の中から水が出てくるいうのが一般的。こんな木の中から(水が)出てくることはまずない」

35年前の公園のオープンにあわせ埋められた水道管と、たまたまその真上に植えられれた樹木によって起きたこの現象。
管理事務所では、珍しい現象であることから、当面は修理せず活用法などを検討したいとしています。

https://www.fnn.jp/articles/BBT/358401