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沖縄の米軍基地負担軽減などを訴え、東京・銀座でデモ行進する人たち=2022年5月15日午後3時21分、東京都中央区、西岡臣撮影

 沖縄の日本復帰から50年となる15日、米軍基地内の地主でつくる「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」などの市民団体は東京・銀座周辺をデモ行進した。参加者たちは「辺野古基地建設を中止せよ」などと訴え、沖縄の基地負担の軽減を求めた。

 主催した同ブロックによると650人が参加。デモに先立って「祝賀ムードを演出し、沖縄の米軍基地を固定化するための復帰50年式典に抗議する」などとするメッセージを発表した。

 沿道でデモを見ていた東京都小金井市の会社員女性(52)は「沖縄にばかり基地を負担させてきたことが申し訳ない」。コロナ禍の前は毎年のように沖縄を訪れてきた。辺野古の埋め立てには胸が痛む。一方、ウクライナ危機を受け、抑止力を高めるため基地の必要性に対する考えは強まった。「日本全体で基地を引き受けないといけないと思うけれど……」と話した。

 観光で銀座を訪れていた宮城県大河原町の会社員の女性(23)は「復帰から50年になるということを知らなかったし、沖縄は米軍基地とうまく共存しているものだと思っていました」。米軍基地が集中する現状に反対の声が根強いことをデモを見て実感したと話した。

 日章旗を掲げたグループがデモ行進に対して暴言を吐く場面もあった。(渡辺洋介)

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